デパケンの副作用

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デパケンの副作用

デパケンの副作用には、以下のような症状があります。

承認時及び1977年12月までの調査による副作用(調査症例10563例)
承認時までの副作用の症例  発生症例数 
 傾眠  582例
 失調・ふらつき  383例
 嘔気・悪心・嘔吐  274例
 食欲不振  182例
 胃腸障害  157例
 全身けん怠感  73例
 副作用合計
(上記以外の副作用も含む)
 1529例

さらに重大な副作用では、以下のような症状が現れます。

デパケンの重大な副作用
症状の名称 症状
 劇症肝炎等の重篤な肝障害  黄疸、脂肪肝などがあらわれる。
 高アンモニア血症を伴う
 意識障害
 意識障害、呼吸障害、嘔吐、行動異常などがあらわれる。
 溶血性貧血、赤芽球癆、
 汎血球減少、重篤な血小板減少
 顆粒球減少
 下肢の皮膚に赤い小さな斑点(点 状出血)が多数現れ、
 一面にぽつぽつと青あざが拡がる。
 急性膵炎  激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、
 膵酵素値の上昇があらわれる。
 間質性腎炎、
 ファンコニー症候群
 骨軟化症やくる病が引き起こされる。
 また、ナトリウム利尿によって多尿になり、
 それに続いて脱水や多飲となる。
 中毒性表皮壊死融解症
 皮膚粘膜眼症候群
 高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み
 皮膚の広範囲の発疹・発赤等が持続したり、急激に悪化する。
 過敏症症候群  高熱と臓器障害をともなう薬疹があらわれる。
 脳の萎縮、認知症様症状、
 パーキンソン様症状
 健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、
 感情鈍麻等があらわれる。
 横紋筋融解症  筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び
 尿中ミオグロビンの上昇等があらわれる。
 抗利尿ホルモン不適合
 分泌症候群(SIADH)
 低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、
 高張尿等があらわれる。
 間質性肺炎、好酸球性肺炎  咳嗽、呼吸困難、発熱等があらわれる。

デパケンのその他の副作用
関係部位  主な症状 
 血液  白血球減少、貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
 精神神経系  傾眠、失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常、感覚変化、振戦、めまい、抑うつ
 消化器  悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、口内炎、下痢
 肝臓  AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
 皮膚  脱毛
 過敏症  発疹
 その他  けん怠感、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経)、発熱
 血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁、多嚢胞性卵巣、
 カルニチン減少

デパケンをご利用される場合の基本的注意
デパケンは発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではありません。
デパケン投与中に頭痛発作が発現した場合には頭痛発作治療薬も必要になります。

デパケン投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により日常生活への支障がなくなったら投与を中止し、投与継続の必要性について検討する必要があります。

重篤な肝障害があらわれることがあるため、投与初期6ヵ月間は定期的に肝機能検査を行うなど、十分に状態を観察する必要があります。

眠気・注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、デパケン投与中の方は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事できません。

次の方にはデパケンの投与を慎重に検討する必要があります

  1. 肝機能障害がある(肝機能障害が強くあらわれるおそれがあります)
  2. 薬物過敏症の既往歴がある
  3. 自殺企図の既往及び自殺念慮のある(症状が悪化するおそれがあります)
  4. 尿素サイクル異常症が疑われる(重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがあります)

デパケンの副作用の種類は多め

デパケンの重大な副作用は、、劇症肝炎等の重篤な肝障害、高アンモニア血症を伴う意識障害、溶血性貧血・赤芽球癆・汎血球減少・重篤な血小板減少・顆粒球減少、急性膵炎、間質性腎炎・ファンコニー症候群、中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群、過敏症症候群、脳の萎縮・認知症様症状・パーキンソン様症状、横紋筋融解症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)、間質性肺炎・好酸球性肺炎の11種類です。

その他の副作用として血液、精神神経系、消化器、肝臓、皮膚、過敏症、その他の7項目で現れる可能性があります。

デパケンの主な成分はバルプロ酸ナトリウムで、片頭痛治療剤のほか、抗てんかん剤、躁病・躁状態治療剤に使用されます。

副作用の種類は多めです。

副作用に不安がある頭痛薬は飲まないのがベストです。
そのためには、頭痛が起こらない体にする必要があります。

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