トリプタノールの副作用

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トリプタノールの副作用

トリプタノールの副作用には、以下のような症状があります。

文献報告による副作用(調査症例1962例)
承認時までの副作用の症例  発生症例数 
 口渇  195例
 眠気  165例
 振戦(細かいふるえ)等のパーキンソン症状  48例
 眩暈  35例

さらに重大な副作用では、以下のような症状が現れます。

トリプタノールの重大な副作用
症状の名称 症状
 悪性症候群  無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、
 発汗等が発現する。白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇が
 みられることが多く、またミオグロビン尿を伴う腎機能の
 低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、
 呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、
 死亡した例が報告されている。
 セロトニン症候群  不安、焦燥、せん妄、興奮、発熱、発汗、頻脈、振戦、
 ミオクロヌス、反射亢進、下痢等を主症状とする
 セロトニン症候群があらわれる。
 心筋梗塞  血栓が冠動脈の内側をふさぎ、心筋への血流が滞って
 心筋細胞が壊死する。
 幻覚・せん妄・
 精神錯乱・痙攣
 幻覚、せん妄、精神錯乱、痙攣の症状があらわれる。
 顔・舌部の浮腫  顔や舌にむくみがあらわれる。
 無顆粒球症・骨髄抑制  重篤な血液障害があらわれる。
 麻痺性イレウス  腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満
 あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、
 麻痺性イレウスに移行する。
 抗利尿ホルモン不適合
 分泌症候群
(SIADH)
 低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、
 高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
(SIADH)があらわれる。

トリプタノールのその他の副作用
関係部位  主な症状 
 循環器  血圧上昇、動悸、不整脈、心発作、心ブロック、血圧低下、頻脈
 精神神経系  眠気、不眠、不安、口周部等の不随意運動(長期投与時)、振戦等の
 パーキンソン症状、運動失調、四肢の知覚異常、焦燥、構音障害 
 過敏症  発疹、蕁麻疹
 血液  白血球減少 
 肝臓  肝機能障害、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、黄疸
 消化器  口渇、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、便秘、味覚異常
 泌尿器 尿閉、排尿困難
 その他  体重増加、ふらつき、頭痛、眩暈、倦怠感、発汗、視調節障害、眼内圧亢進

副作用の種類は多め

トリプタノールの主な成分はアミトリプチリン塩酸塩で、片頭痛、緊張型頭痛のどちらにも使用されます。特に、片頭痛が変容していたり、うつ病などの共存性がみられる場合に効果があるとされています。

トリプタノールは、セロトニンとノルアドレナリンの両方を同じくらいの割合で増やしてくれます。
セロトニン・・・落ち込みや不安を改善させます
ノルアドレナリン・・・意欲を改善させます

トリプタノールの重大な副作用は、悪性症候群、セロトニン症候群、心筋梗塞、幻覚・せん妄・精神錯乱・痙攣、顔・舌部の浮腫、無顆粒球症・骨髄抑制、麻痺性イレウス、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)の8種類です。

その他の副作用として循環器、精神神経系、過敏症、血液、肝臓、消化器、泌尿器、その他の8項目で現れる可能性があります。

副作用の種類は多く、副作用による死亡例もあります

副作用に不安がある頭痛薬は飲まないのがベストです。
そのためには、頭痛が起こらない体にする必要があります。

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