頭痛薬(医療用医薬品)の種類と副作用

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頭痛薬(医療用医薬品)の種類と副作用

ここでは、頭痛薬(医療用医薬品)の種類と副作用を紹介します。

医療用医薬品・・・医師の診断に基づいた処方せんによって、薬剤師が調剤する薬です。
処方薬とも言われ、医師の処方せんがないと買うことができません。

効果が高い反面、副作用にも注意が必要です。

薬局やドラッグストアで誰でも購入できる頭痛薬(一般用医薬品)はこちらです
頭痛薬(一般用医薬品)の種類と副作用


頭痛薬(医療用医薬品)の分類

下の4つに分類できます。

  1. トリプタン製剤
  2. エルゴタミン製剤
  3. 頭痛予防薬
  4. その他

1.トリプタン製剤

血管の広がりを抑える作用を持ちながら、脳以外の血管への作用は少なく、吐き気を抑える作用もあります。現在、トリプタン製剤が片頭痛発作の第一選択薬となっています。

 頭痛薬
(アイウエオ順)
 主成分  副作用の種類
 アマージ  ナラトリプタン塩酸塩 少ない
 副作用の詳細 
 イミグラン  スマトリプタン 多い
 副作用の詳細 
 ゾーミック
(ゾーミッグ)
 ゾルミトリプタン 多い
 副作用の詳細 
 ゾーミックRM
(ゾーミッグRM)
 ゾルミトリプタン 多い
 副作用の詳細 
 マクサルト
(マクサルトRPD)
 リザトリプタン安息香酸塩 多い
 副作用の詳細 
 レルパックス  エレトリプタン臭化水素酸塩 普通
 副作用の詳細 


2.エルゴタミン製剤

広がりかけた血管を収縮させて、起こり始めの頭痛を抑える薬です。痛み始めてからの服用ではあまり効果がなく、脳以外の全身の血管も収縮するという欠点があります。

このため、長期間使っていると血行が損なわれて冷え性になったり、手足が冷たくなる「レイノー現象」を起こすことがあります。

特に、高齢の方が服用される場合、狭心症や心筋梗塞のリスクを高める心配があります。
また、吐き気を増幅させる副作用もあり、吐き気止めの薬の併用が必要になることもあります。

ただし、トリプタン製剤が効かない方には、利用されることがある頭痛薬です。

 頭痛薬
(アイウエオ順)
 主成分  副作用の種類
 クリアミン  エルゴタミン酒石酸塩、
 無水カフェイン、
 イソプロピルアンチピリン
多い
 副作用の詳細 
 ジヒデルゴット  ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩錠 少ない
 副作用の詳細 


3.頭痛予防薬

トリプタン製剤とエルゴタミン製剤が頭痛前兆時や頭痛時に服用するのに対して、頭痛予防薬は頭痛の発生自体を抑える薬です。

頭痛予防薬を利用される方の特徴として、

  1. 月に2回以上の発作がある
  2. トリプタン製剤の服用が月に6回以上
  3. 頭痛の前兆が頻発する
  4. トリプタン製剤は薬の値段が高く、予防薬を処方したほうが安価になる
  5. 薬物乱用が見られる

といったことが挙げられます。


 頭痛薬
(アイウエオ順)
 主成分  副作用の種類
 インデラル  プロプラノールノロール塩酸塩 多い
 副作用の詳細 
 セレニカ  バルプロ酸ナトリウム 多い
 副作用の詳細 
 テラナス  塩酸ロメリジン 普通
 副作用の詳細 
 デパケン  バルプロ酸ナトリウム 多い
 副作用の詳細 
 ミグシス  塩酸ロメリジン 普通
 副作用の詳細 
 ワソラン  ベラパミル塩酸塩 普通
 副作用の詳細 


4.その他

鎮痛薬や抗不安薬などの上記3種類の頭痛薬に分類されないものを紹介します。

 頭痛薬
(アイウエオ順)
 主成分  副作用の種類
 カロナール  アセトアミノフェン 多い
 副作用の詳細 
 デパス  エチゾラム 多い
 副作用の詳細 
 テルネリン  塩酸チザニジン 多い
 副作用の詳細 
 トリプタノール  アミトリプチリン塩酸塩 多い
 副作用の詳細 
 ナイキサン錠  ナプロキセン 多い
 副作用の詳細 
 ノイロトロピン  ワクシニアウイルス接種家兎炎症
 皮膚抽出液4.0ノイロトロピン
多い
 副作用の詳細 


頭痛薬の成分説明

頭痛薬に使われる成分について説明します。

 頭痛薬の成分
(アイウエオ順)
 説明  使用している頭痛薬
 アセトアミノフェン プロスタグランジンの産生を抑制しますが、
単体では効果が弱いため、他の成分を混ぜて
効果を高める場合があります。
 カロナール
 アミトリプチリン
 塩酸塩
痛みを抑える神経「下行性疼痛抑制神経」の神経機能を
高めることで、痛みの伝達を抑制します。
 トリプタノール
 イソプロピルアンチピリン プロスタグランジンの産生を抑制します。
他の薬剤よりも比較的強い解熱作用、鎮痛作用を
期待できます。
他の成分と配合すると、より効果を発揮します。
 クリアミン
 エチゾラム 不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせます。
筋肉をほぐす作用があるので、緊張型頭痛に応用される
こともあります。
 デパス
 エルゴタミン
 酒石酸塩
頭痛の発作時に拡張してくる血管を収縮させます。  クリアミン
 エレトリプタン
 臭化水素酸塩
副作用が少ないという特徴がありますが、
頭痛解消果はそれほど高くありません。
 レルパックス
 塩酸チザニジン 筋肉を緊張させている神経をしずめる作用があります。
また、筋肉の血流を改善します。
そのため、緊張型頭痛などの治療に用いられています。
 テルネリン
 塩酸ロメリジン 発作初期の脳の血管が収縮する段階をおさえて、
片頭痛の発現を防ぎます。
 テラナス
 ミグシス
 ジヒドロ
 エルゴタミン
 メシル酸塩錠
血管の拡張をおさえることで、片頭痛の痛みを
やわらげます。
 ジヒデルゴット
 スマトリプタン 即効性・有効性ともに高く、トリプタン系薬の
標準薬です。
 イミグラン
 ゾルミトリプタン 中枢神経に直接働きかけることで、片頭痛発作を
解消します。
ただし、めまいや発作といった中枢正副作用の頻度も
やや高いとされています。
 ゾーミック
 ゾーミックRM
 ナプロキセン 痛みの原因になるプロスタグランジンの産生を
抑制します。
解熱、鎮痛、消炎効果を持ち、即効性があります。
 ナイキサン錠
 ナラトリプタン
 塩酸塩
トリプタン製剤の中で最も新しく導入された成分で、
副作用が少ないにもかかわらず、効果が長時間続きます。

月経関連頭痛でよく用いられている頭痛薬です。
 アマージ
 バルプロ酸
 ナトリウム
脳の神経を鎮める作用により、脳血管の異常な
収縮・拡張を抑え、片頭痛を起こりにくくします。
 セレニカ
 デパケン
 プロプラノール
 ノロール塩酸塩
心拍を抑え、心臓を休ませる作用があり、
片頭痛に対する効能も確認されています。
 インデラル
 ベラパミル
 塩酸塩
心臓や体の血管を広げて血流をよくします。
脳、腎臓、手足、目の網膜など体全体の血流を
改善するので、頭痛発作に応用されることがあります。
 ワソラン
 無水カフェイン 血管の拡張を抑えます。
眠気や疲労感をとります。
 クリアミン
 リザトリプタン
 安息香酸塩
トリプタン製剤の中で、最も即効性があり、有効率も
高い成分です。
 マクサルト
 ワクシニアウイルス
 接種家兎炎症
 皮膚抽出液4.0
 ノイロトロピン
痛みの神経の感受性を低下させることで、
鎮痛効果を発揮します。
 ノイロトロピン


似た名前の頭痛薬はどこが違う?

名前が似ている、成分が同じなど共通した特徴を持つ頭痛薬について、その違いを調べてみました。


片頭痛と緊張型頭痛で薬が違います

医療用医薬品として、病院から処方される頭痛薬は、片頭痛か緊張型頭痛かによってはっきりと区別されています。

処方された頭痛薬の種類からも、ご自身が片頭痛と診断されたか、緊張型頭痛と診断されたかわかります。

片頭痛と緊張型頭痛の違いはこちらです→頭痛の種類

 片頭痛に用いられる頭痛薬
(アイウエオ順)
 緊張型頭痛に用いられる頭痛薬
(アイウエオ順)
 アマージ
 イミグラン
 インデラル
 クリアミン
 ジヒデルゴット
 セレニカ
 ゾーミック(ゾーミッグ)
 ゾーミックRM(ゾーミッグRM)
 デパケン
 テラナス
 トリプタノール
 ノイロトロピン
 マクサルト(マクサルトRPD)
 ミグシス
 レルパックス
 ワソラン
 カロナール
 デパス
 テルネリン
 トリプタノール
 ナイキサン錠
 ノイロトロピン


頭痛薬に頼らない生活が一番です

私は、特にひどい頭痛が起きた時にはマクサルトRPDを飲んでいましたが、結構高いですし、効き目が強い反面、副作用も心配です。

そのため、根本的に頭痛を治す方法について考えるようになりました。

頭痛を根本的に治すには?



笑顔がいちばんです♪



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