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睡眠不足でも質の良い睡眠で頭痛を治すことは可能?
睡眠不足(寝不足)で頭痛になる?
なぜ睡眠不足で頭痛になるのか不思議に思われるかもしれませんが、現在、その理由は科学的に解明されています。
睡眠不足で頭痛が発生する際のメカニズムは以下の通りです。
- 寝不足で十分な睡眠がとれていない
- レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れる
- 自律神経※のバランスが崩れる
- 血管の収縮・拡張のコントロールが難しくなる
- 血管の血流が急激に変化し、痛み(頭痛)が発生
※自律神経:血管の収縮や拡張をコントロールする働きがあります。起きているときは自律神経の交感神経、寝ているときは自律神経の副交感神経が活発に働きます。
寝不足で起こる頭痛の原因としては、寝過ぎの場合と同様、レム睡眠とノンレム睡眠の関係が指摘されています。
睡眠中は深い眠りのノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠を繰り返しているのですが、この睡眠リズムが狂うことで、自律神経もおかしくなり、頭痛を引き起こすと言われています。
寝不足以外での頭痛と睡眠の関連を詳しく知りたい方はこちらです↓
理想は十分な睡眠を確保すること でも・・・
核家族化が進み、育児や仕事などで忙しく、現代人の多くは十分な睡眠をとれないのが現状です。
例えば、赤ちゃんを育てている親は、赤ちゃんの世話にかかりきりとなり、夜泣きが始まると十分な睡眠をとることができません。
また、仕事が山のようにあり、「定時退社」が終電の会社もあります。
さらに、平日の忙しさから休日に寝だめをすることで、睡眠のリズムを崩してしまい、頭痛がひどくなるケースもあります。
睡眠不足でも質の良い睡眠で頭痛が治るか試してみました
十分な睡眠時間を確保できない人にとって、睡眠の質を上げることが睡眠不足の解消に一番の解決策です。睡眠の質を上げる具体的な方法は以下の通りです。
- 午後5時以降カフェインを取らない
- 夜中に目が覚めても時計を見ない
- 枕・布団等の寝具を変える
- 睡眠周期にこだわらない
- 寝る時は部屋を暗くする
- 朝起きたら日の光を浴びる
1.午後5時以降カフェインを取らない
コーヒーに眠気ざましの効果があることはよく知られている事実ですが、これはコーヒーの中にカフェインが含まれているからです。カフェインが含まれている飲み物・食べ物を取ると眠りにくくなることから、午後5時以降カフェインを取らないようにしました。
カフェインの効果は2時間程度続くようですが、個人差がありますので、午後5時としました。
ちなみに、コーヒー以外にもお茶などにカフェインが多く含まれています。
詳しくはこちらです→カフェイン(コーヒー・お茶)を取って頭痛を治す
2.夜中に目が覚めても時計を見ない
例えば、夜中に目が覚めてしまい、時計を見ると午前4時です。このとき、脳の中では午前4時が起きる時間だと勝手にインプットしてしまいます。そして、次の日も午前4時に目覚めるといったことが起こります。
これは、睡眠中に起床準備を促すホルモンの働きが関係しています。
朝起きた時に時計を見ることで、次の日もその時間に起きようと、体の中のホルモンが働きかけるのです。
ですので、起きる時間を勝手にインプットしないように、夜中に目が覚めたとしても時計は見ないようにします。
3.枕・布団等の寝具を変える
基本的に、頭と背中と腰の3点を的確に支持してくれる寝具が理想的だとされています。
けれども、寝具が硬すぎると刺激が一晩中体に伝わって眠れなくなり、柔らかすぎると体が沈んで寝返りが打ちにくくなります。
このように枕や布団などの寝具は、自分に合わないものを使うと寝苦しくなってしまい、朝起きると逆に疲労感が起こることもあります。
これは、質の良い睡眠だけではなく、肩こりや腰痛などにも関わることです。
枕や敷布団等の寝具を自分に合った良いものに変えることで10万円ほどお金がかかりましたが、頭痛を解消するために購入しました。
4.睡眠周期にこだわらない
睡眠には大きく分けてレム睡眠とノンレム睡眠があります。
レム睡眠・・・体を休める一方で、外敵に対応できるように脳の注意機能を残す浅い眠り
ノンレム睡眠・・・脳の活動を低下させてエネルギー消費を抑える深い眠り
レム睡眠とノンレム睡眠は平均すると約90分周期で交互にあらわれています。
そのため、
「睡眠時間を90分の倍数にすると、スッキリ起きることができる」
と思われる方もいるようですが、そうではありません。
90分はあくまで平均であり、80分の人もいれば、100分を超える人もいます。さらに同じ人でも、1日の過ごし方によってその周期が変わります。ですので、睡眠周期にこだわって寝る必要はありません。
5.寝る時は部屋を暗くする
体の中のホルモンの1つであるメラトニンは、睡眠中の体を回復させる役割があります。
つまり、
メラトニンの分泌が増える=体が回復=質の良い睡眠
となります。
このメラトニンは、光の量と関係していて、睡眠中の空間が暗くなっているほど分泌が増えることが知られています。
6.朝起きたら日の光を浴びる
朝起きたら、日の光を浴びることで
メラトニンの分泌が減る→脳が覚醒した状態
になります。
つまり、朝日の光を浴びることで、脳がしっかりと目覚めて、生活のリズムが作られるようになります。
結論 質の良い睡眠は頭痛の解消に効果がありませんでした
質の良い睡眠を2か月間続けてみましたが、頭痛になる頻度は変わりませんでした。
ですので、頭痛の解消には役立たない方法と言えます。
ただし、当然のことですが、質の良い睡眠は体の健康には良いことです。
睡眠の質が悪い時には、以下のような症状が現れることが知られています。
集中力の低下
記憶・学習能力の低下
感情抑制機能の低下
不必要な行動に対する抑制機能の低下
(不必要なショッピング、忙しいのにネットサーフィンをするなど)
認知・判断機能の低下
創造性・論理的思考能力の低下
(いいアイデアや発想が思い浮かばなくなります)
意欲の低下
(新たなことにチャレンジする意欲が低下し、好奇心も衰えます)
自己評価の低下
(何事も後ろ向きに考えるようになります)
精神的ストレスの蓄積
このように、睡眠の質が悪いと脳の機能を大きく低下させ、日中の活動にいい結果を残せません。
睡眠中の時間は無駄な時間ではなく、心身をリフレッシュさせるための「貴重な時間」です。
睡眠の質が良くないと感じておられる方は、頭痛有り無しに関わらず、睡眠の質を良くすることをオススメします。
頭痛の治し方で効果があったもの 頭痛の治し方で効果がなかったもの
- ツボを押すことで頭痛を治す
- 肩や首をマッサージで頭痛を治す
- シャワーを止めてお風呂に入って頭痛を治す
- 目薬や目のマッサージをしてで頭痛を治す
- 適度な運動(スポーツ)をして頭痛を治す
- コーヒーやお茶などのカフェインを取って頭痛を治す
- 規則正しい生活で頭痛を治す
- 磁気ネックレスで頭痛を治す
- アロマテラピーで頭痛を治す
- 塩分の少ない食事(食べ物)で頭痛を治す
- 睡眠の質を上げて頭痛を治す
幻ではなく本当に効果がある方法で頭痛を解消しましょう